妻が書店で見かけて、ひとめぼれした絵本。
表紙がとてもキレイで、衝動買いしたものです。
画像をご覧いただいてわかるように絵がとてもキレイ。
そして文章もとてもキレイなのです。
買った時期 | 3歳前半 |
ハマった時期 | 3歳半ごろ~ |
簡単な内容紹介
こちらは出版社のポプラ社のHPからです。
ある日、こぐまのブラウンは森のなかで、「へんてこなもの」を見つけます。やがて、ブラウンはへんてこなものを弾けるようになります。
偶然通りかかった人間の女の子とお父さんがブラウンの奏でる美しいピアノの音楽を聞きます。ブラウンはふたりと一緒に町へ行き、ピアニストとして大成功をおさめました。
でも、ブラウンは森と、友だちと、森のピアノが恋しくなり・・・。
この作品は2005年からスタートしたイギリスの児童文学賞「ウォーターストーンズ児童書賞」の絵本部門を2016年に受賞しています。
訳者は歌人・俵万智
この絵本の著者はデイビッド・リッチフィールドというイギリス人。
注目はこの本を日本語に訳した訳者です。
「サラダ記念日」の俵万智さんなのです。
短歌を詠む人のことを歌人というんですけど、この歌人が翻訳しているので、言葉がキレイ。
そしてとてもリズミカル。
そりゃそうですよね。
五・七・五・七・七の決められたリズムで、31字という決められた字数で表現するのが短歌。
その短歌の名人が訳しているのだから、美しくリズミカルになるのも必然ってものです。
そしてこの言葉が美しく、リズミカルってのが絵本では大事。
こどもは絵本によってボキャブラリーを身に着けるので、そこで触れる言葉は美しい言葉であったほうがいいですよね。
さらにリズミカルであるというのは、読み聞かせをする上でとても重要。
リズム感のない絵本は読み聞かせをするのが大変なんです。
読みにくいとつっかえる部分が多くなり、こどもにうまく伝わらないのです。
読んでいて、リズム感のない絵本ってありますよね。
そういった意味でこの「クマと森のピアノ」はお手本のような絵本です。
絵も美しい
妻が表紙でひとめぼれしたっていうのもわかるくらい、絵もキレイです。
うっとりとずっと眺めていたくなるようなページがいくつもあります。
Amazonでの紹介によれば、著者のデイビッド・リッチフィールドさんの肩書はイラストレーター。
『雑誌・新聞の挿絵や装画、Tシャツのイラストなどを手がける』とあり、絵本作家が本業ではないご様子です。
だからなのか、こども相手の絵という感じしなくて、光の表現がとてもキラキラした感じなのです。
単なる好みと言われればそのとおりなのでしょうが、私はこの絵本の絵がとても好きです。
娘のドハマりポイント
娘にとって、この作品のどこが好き、ってのはないようです。
全体的に、絵がキレイで、お話としておもしろくて、好きなんだと思います。
いっときに重点的に読みたがるわけではないけど、定期的に読みたくなる絵本のようです。
まとめ
言葉がキレイ、文章がリズミカル、絵もキレイとほめポイントを挙げてきましたが、もちろんストーリーも良いです。
じんわりと心が温かくなるお話だと思います。
娘が寝る前の読み聞かせの一冊に選んできてくれるとうれしくなる一冊です。
「クマと森のピアノ」からの絵本拡大戦略
この「クマと森のピアノ」から読む絵本を拡大していこうとするなら、以下の絵本がオススメです。
- イヌと友だちのバイオリン
- クマとこぐまのコンサートこちらは、「クマと森のピアノ」のいわゆる続編。
著:デイビッド・リッチフィールド、訳:俵万智です。
「クマと森のピアノ」が好評だったから続編を作った感はある(話のつながりに「うん?」となる部分がある)ものの、絵と文章の美しさは文句なしです。
それぞれ単体の物語としても楽しめます。
別の観点から拡大するならば、
「おどりたいの(著:豊福まきこ)」
もオススメ。
動物が人間の芸術分野で活躍するという部分で似通った作品です。
ウサギがバレエを習うお話なのですが、こちらもうっとりするようなページがあります。
投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
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