「イヌと友だちのバイオリン」

同じ著者が書いた「クマと森のピアノ」がお気に入りのわが家。

続編が出ているとも知らず、書店で見かけてびっくり。

即購入しました!

表紙がとてもキレイで衝動買いした「クマと森のピアノ」と同様、こちらも絵がキレイで文章もとてもキレイでした。

買った時期 4歳前半
ハマった時期 4歳前半

簡単な内容紹介

こちらは出版社のポプラ社のHPからです。

今日も、バイオリンひきのヘクターは、大のなかよしイヌのヒューゴといっしょに街で演奏しています。ヒューゴはヘクターのひくバイオリンが大すきで、楽しいときも、かなしいときもいつもいっしょ。
そんなある日、世界的に有名なクマのピアニストのニュースを見たヘクターは、老いぼれてしまった自分の音楽に落胆し、バイオリンをしまい手にとろうとしなくなりました。
ため息ばかりの生活を送るヘクターに代わって、イヌのヒューゴはバイオリンを手にし…。

楽しいときも、かなしいときもいつもいっしょに過ごしてきた友だちどうしの心温まる物語。

第11回 MOE絵本屋さん大賞2018 第10位受賞作『クマと森のピアノ』待望の続編!

人生において大切な何かを気づかせてくれる翻訳絵本。

この紹介文を読んで初めて知ったのですが、前作「クマと森のピアノ」はMOE絵本屋さん大賞2018 第10位だったんですね。

訳者は歌人・俵万智

この絵本の著者はデイビッド・リッチフィールドというイギリス人。

前作のときにも注目しましたが、この絵本を翻訳した訳者が注目なのです。

「サラダ記念日」を著した俵万智さんなのです。

歌人として有名な俵万智さん。

短歌という限られた文字数でリズミカルに表現することを極めた方です。

使われている言葉がキレイで、リズミカルな言い回しが読み聞かせに最適なのです。

こどもにとっても、おやにとっても、読み心地の良い本です。

絵は相変わらず美しい

妻が書店で表紙を見て、ひとめぼれして買ったのが前作「クマと森のピアノ」。

今作の「イヌと友だちのバイオリン」も負けず劣らず、ずっと眺めていたくなるような作品です。

今回の主役・イヌのヒューゴが屋上でバイオリンを弾くシーン。

光と影が絶妙に表現されていて、心躍るし、少し切なくもなります。

娘のドハマりポイント

正直言えば、娘にとってこの作品は「クマと森のピアノ」は超えていないようです。

話も好きだし、絵も好きだけど、読むなら「クマと森のピアノ」。

そんな感じです。

イヌのヒューゴは好きなようです。

まとめ

前作同様、こちらの「イヌと友だちのバイオリン」もじんわりと心が温かくなるお話です。

この作品単体で評価するというよりは、「クマと森のピアノ」といっしょに持っていたくなる作品かなという感じです。

もちろん「クマと森のピアノ」とを読んでいなくても楽しめるのですが、本作でのブラウンの登場の仕方がけっこう唐突な感があるので、まずは「クマと森のピアノ」からがいいですね。

「イヌと友だちのバイオリン」からの絵本拡大戦略

この「イヌと友だちのバイオリン」を読んでいて、「クマと森のピアノ」を読んでいないのであれば、「クマと森のピアノ」はマストだと思います。

そして当然に第三作の「クマとこぐまのコンサート」も手に取ってほしい作品です。

「クマと森のピアノ」が続編を意識したものではなかったので、本作も第三作の「クマとこぐまのコンサート」も話のつながりの部分では「あれ?」って感じる部分はあると思います。

それでも、それぞれが単体の物語としても楽しめるレベルです。

イヌと友だちのバイオリン

イヌと友だちのバイオリン

  • 作者:デイビッド・リッチフィールド/俵 万智
  • 出版社:ポプラ社
  • 発売日: 2019年11月06日頃

投稿者プロフィール

皐月 悠詩
皐月 悠詩
1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。

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