「うちの旦那が甘ちゃんで」に第3弾が出たので読みました。
結論から言うと第3作も面白かったです。
9両泥棒を捕まえる
この「うちの旦那が甘ちゃんで」は、“ぼんくら”な亭主で風烈廻方同心(いまでいう警察官みたいな仕事)の月也と、小者という同心の相棒を務める沙耶が、夫婦で盗っ人を捕まえる物語です。
第3作は、繁盛するお店から9両だけ盗まれるという事件が起きているという噂が流れます。
繁盛する店からすると9両というのが奉行所に届け出ない被害額ということで、事件が表面化しません。
この噂の段階で月也と沙耶が解決を命じられます。
月也と沙耶で繁盛店を作り、囮となるという作戦で挑みます。
心に残ったことば①
たとえ不謹慎と思われても「楽しむ心」を忘れないように
沙耶の言葉です。
繁盛店を作ることに躍起になり、思い詰めてしまっていた沙耶。
楽しむ心を忘れたらお役目もうまく回らないと思いなおした瞬間の言葉です。
「楽しむ」って物事をうまく進めていくうえで大事なんですよね。
心に残ったことば①
山椒が似合う男もいれば薬研堀が似合う男もいるってことでさあ
屋台の鰻屋で月也が食事をしていたときに屋台の店主からかけられた言葉です。
しっかりとした料理店で出すウナギはしっかりと脂抜きをしているから山椒が合うんだそう。
一方屋台くらいだと油抜きをしないから薬研堀(やげんぼり)が合うんだそう。
薬研堀とは七味唐辛子のことです。
適材適所というか、そのひとそのひとに合った魅力があるってことだと。
そんな風に私には伝わってきました。
今作のおいしそうな料理
第2作のときにも書きましたが、江戸時代にあったであろう料理をおいしく表現してくれています。
第3作からはこちらです。
塩のきいた鮭の切り身を焼いて、皮ごと飯に載せる。大根おろしを作って、そこに卵黄を落とす。さらに葱を散らした。ここに「養肝漬け」を刻んで散らしたうえで、軽く醤油をかけた。さらに、思い切り薬研堀をかける。
おいしそうですよね。
寝る前に読んだりしたらおなかすきます。
ちなみに「養肝漬け」とは、
伊賀盆地特産の白瓜の芯を抜き、その中にしそ、生姜、大根、胡瓜等を細かく刻んだ物を詰め、たまり醤油にて昔味で2年、新味で1年の間自然熟成させたお漬物
だそうです。
まとめ
今作は最後のほうに「前振り」と書かれた章があり、次巻につながっていく流れです。
ってことは第4作もあるってことですね!
楽しみです!
投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
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