「えっ?ホントに??」
というのが、書店で表紙を見た際に思ったことです。
どちらかというと体臭の強さで言ったら、欧米人の方が強そうなイメージ。
そんな中でも「日本人は臭いと言われているのか」、それがなぜなのか知りたくて読んでみました。
日本人は口臭が残念らしい
やはり体臭としてはヨーロッパ系の人の方が強いらしいです。
それをマスクする(覆い隠す)ために香水の文化が発展した、ということも記載されていました。
中世のヨーロッパは衛生状態が悪く、そのために香水が必須だったとも書いてありますが。
それはそうと、日本人が臭いと言われるのは「口のにおい」のようで、在日外国人の約70パーセントが「残念だ」という感想を持っているらしいです。
保険制度の充実が予防の認識が弱くしている
その臭いは歯周病が原因だそうです。
歯周病のよって発せられる悪臭が口臭となっている模様。
実に35歳以上の日本人の80パーセント以上が歯周病といった事実も。
なぜ日本人にここまで歯周病が多いかというと、国民皆保険といわれる健康保険制度の充実が理由じゃないか、と筆者は推察しています。
歯医者にいっても、保険適用の診療であれば、多くて3割の負担で済みます。
海外であればそうもいかず、歯医者にいくというとが痛い出費になるのです。
だから一生懸命歯のケアをするんですね。
日本の場合、懐の痛みが少ないので、予防しようという意識が希薄。
その結果歯周病が多く、歯周病を原因とした口臭をもった人が多いということらしいです。
体調の不良がにおいとなってあらわれる
この本では、この歯周病の例でもそうですが、体調が良くない部分から悪い臭いが発せられるとしています。
おならや大便が臭ければ腸内環境が悪く、汗臭ければ生活習慣の悪さから汗腺や皮膚の状態が良くない、といったことが考えられるようです。
加齢臭も年をとったことによる体の変化が原因となっているようで、その悪い変化が起きないように気を付けてさえいれば加齢臭もしないんだそうです。
たしかにはつらつとした感じの人から加齢臭は感じないですよね。
ひと昔前の常識はいまの非常識??
「臭い=悪い部分がある」としているこの本。
臭くなるためにはどうしたらよいか、著者が書きたかったのはここなんだと思います。
生活習慣の見直し方や食事の改善、体の洗い方や歯のケア方法など臭いを防ぐための手段が書かれています。
特にハッとさせられたのが、「自分が良いと信じている方法が古くなっていないか見直す」ということ。
人間の体に関する研究は日々進歩していて、ちょっと前に正しいとされた常識はもしかしたらいまの常識では×なんてこともあります。
部活で練習の途中に水を飲むのはNGでしたが、いまはむしろ飲まなきゃダメ。
ダイエットでカロリーを気にしても意味がない、など常識は変わっています。
歯みがきの仕方のアップデート
今回の発見としては、効果的な歯の磨き方。
いままでは「1日3回3分間食後3分以内に歯を磨こう」だったらしいですが、いまの常識では食後に歯を磨くのはNGだそうです。
食後は唾液によって口内がクリーンに保たれるため、それを阻害する歯みがきはNG。
食べかすが口に残らないようにデンタルフロスなどでかき出しておくだけでいいそうです。
そのかわり唾液が少なくなる睡眠の前後はしっかりと。
寝る前と起きた直後はしっかり歯を磨いたほうがいいそうです。
ランチ後歯みがきをすることが社会人のエチケットとして◎みたいに教育されましたが、それはいまでは誤りってことですね。
いまでは職場のデスクにフロスと歯間ブラシを常備しております。
腸内フローラ、整えてみようかと
さらに腸内フローラを整えてみようかと思うようになりました。
さまざまな本で腸の働きが見直されており、それに乗っかってみようかと思っています。
ビフィズス菌の効果もいろいろと発見されており、その効果をうたったヨーグルトなどの乳製品もたくさんでていますよね。
いま気になっているのは森永のB-3というヨーグルト。
宅配でしかないので迷っていますが、もし食べることになったらこちらで紹介させてもらおうと思います。
過ぎたるは及ばざるがごとし
体の洗い方や髪の毛の洗い方についても書かれていました。
皮膚には常在菌というのがあるらしく、洗いすぎるとそれらも流してしまうそうです。
常在菌というのは、皮膚の状態を適切な状態に保つことに寄与しているらしく、それを洗い流してしまうことで逆に臭いを発生させる原因にもなっているようです。
シャンプーをしない日を設定するなど、洗いすぎないことをこの本では推奨しています。
過ぎたるは及ばざるがごとしということです。
生活習慣を見直そうかと思います
この本を読んですでに取り入れているものもありますが、いろいろと生活習慣を見直してみようという気持ちになりました。
周りへ与える臭いでの不快感を防ぐというのももちろんありますが、それ以上に自分の健康状態が臭いとなって表れるのであればそれを防ぎたいという気持ちです。
著者もこの本を上梓したきっかけを、夫が臭いを気にしていることだったそうです。
健康のため生活習慣を見直せ、というように言ってもまったく効果がなかったのに、「臭いの原因は生活習慣の悪さだよ」といった途端に改善し始めたそうです。
健康のため、と言われるより、臭うよ、って言われるほうが効果的ってのが日本的な感じがしますが。
この本でも書かれてますが、この人臭うなぁってひとにこの本をそっと渡してください(笑)
きっと生活習慣を改善してくれるでしょう!
桐村里紗
投稿者プロフィール
-
1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
詳しいプロフィールはこちら
最新の投稿
- 2022.11.22未分類大副業時代のいま、身に付けておきたいきちんと稼げる「1人会社」のはじめ方
- 2022.11.20未分類知らない人は損してるなあと思う『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』まとめ
- 2022.06.22絵本『いいから いいから 2』
- 2022.06.15絵本うちが一番頼りにした絵本リストはこれ!