夫婦の会話はこどもを育てる。
わたし自身そう感じています。
「賢い子を育てる夫婦の会話」というタイトルで、子育てする夫婦の会話の在り方を説いてくれていましたので紹介します。
うちは夫婦の会話が多い
私はいま会社との契約で、基本残業はしない、ということにしています。
ですので、5時半には会社を出て、6時半には家で妻と娘と過ごしています。
家族と過ごす時間が長くなりますので、必然的に会話の量は多くなっているはずです。
それに加えて、妻との間でのすれ違いを少なくするために、意識的に会話量を増やしています。
その影響からか、娘はとてもおしゃべりです。
ボキャブラリーも豊富ですし、2歳8か月ですが同じくらいの年齢のこどもより流ちょうにしゃべっていると思います。
夫婦の会話をたくさん聞いているから、そうなっているのかな?なんて思いもあって、今回この本を手に取ってみたのです。
もし娘に聞かせる会話として、もっとふさわしいやりとりがあるのなら知りたい、そんな思いもありました。
著者のご紹介
著者はフリーアナウンサーの天野ひかりさん、監修は東京大学名誉教授の汐見稔幸さんです。
天野さんはフリーアナウンサーとして活躍する傍ら、「NPO法人 親子コミュニケーションラボ」の代表として活動しています。
通称・おやこみゅというらしいです。
「親子で、子どもの気持ちをことばに換えて表現する力――「おやこみゅ力」を育むために」活動されている団体だそうです。
汐見先生ですが、専門は教育学、教育人間学、育児学。
30年以上にわたって、教育・育児に関連する書籍の執筆をされている権威です。
そんなおふたりによる「賢い子を育てる夫婦の会話」がどのようなものか、紹介していこうと思います。
共感だけでいい
夫婦間の会話について触れている本ならば、どんな本でも書いていることかと思います。
妻の会話に対しては真摯に耳を傾けて共感するだけでよく、解決策は求められていないってやつですね。
これが私にはとてもむずかしい。
たぶん多くの夫が不得手としているはず。
ついね、聞いていると意見したくなるんです。
これをぐっとこらえて、「そうだね」と深く共感を示せるようになれたら、もっともっと会話はスムーズになるんでしょうね。
妻からは何度か、「意見が欲しかったわけじゃないの」と直接言われたことがあります(笑)
「どうして?」をつかわない
こどもとの会話で、娘の言葉で話をさせたくて、「どうして?」と尋ねていました。
そんなときはたいてい、答えがないか、見当外れな回答しかありません。
「Why?」に対しての回答はこどもには難しいんですね。
というか、おとなに対してだって難しいですよね。
なので、この本で教えられているように「どうして(Why)?」以外の4W1Hを丁寧に尋ねることでコミュニケーション力を高めるようにしていこうと思います。
Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、How(どのように)。
これをうまく聞いてあげることで、Why(なぜ)を引き出してあげられたら、と思います。
親が知らないところで、子どもは育てられている
子どもの時間が10とすると、親と接している時間は、1日の中で3割くらいに過ぎないのではないしょうか。
これにははっとさせられました。
いままだうちの娘には、週に2回幼稚園に行って、1時間という限られた時間だけ、親から離れて過ごす時間があるだけです。
ですが、この先、幼稚園、小学校と進んでいくに連れて、親と接している時間は短くなっていきますよね。
親といっしょにいない時間、こどもは認められていないかもしれないし、肯定してもらえていないかもしれません。
だとしたら、親がいっしょにいる時間くらい目一杯認めてあげて肯定してあげてもいいのかもしれないですよね。
親がいっしょの時間をすべて肯定的に接してあげたって、10のうち3にしか過ぎないんですからね。
私たちといっしょにいるときくらい、そういったストレスから解放してあげたいな、なんて気づきをいただいた一文だったと思います。
妻と子どもを変える「夫のすごい力」
夫が変わると、妻が変わります。そして、子どもへの言葉かけが変わると、子どもは、あっという間に変わります。
夫が影響を与えるべき存在はこどもではないんですね。
というよりも、こどもに影響を与えられる存在はママしかいないんです。
そのママがより良い状態をキープできるように力を尽くすのがパパの役割なんですね。
この点は他の本でも強調されていたことかと思います。
お父さんが仕事や子育てと家事をがんばることはとても大切ですが、何より、妻を大切にすること。これがいちばん。
肝に銘じておきます。
取り入れたい会話例がたくさん
この本の中には、こんな会話をすると夫婦間のやり取りがスムーズになる会話例がたくさん収録されています
これは夫婦間をスムーズにするだけではなく、同じ話し方をこどもに対してもできるようになるので、こどもとの会話もスムーズになるのです。
会話がスムーズになるということは、それだけ話すべきことが整理されるということです。
こうやってこどもは賢くなっていくんですね。
たかが会話。
されど会話。
負担に思わない範囲で会話を大切にしていこう、そんな風に思わせてくれる良書でした。
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投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
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