書評:これからを稼ごう

端的にいうと、ホリエモンが書いた「仮想通貨と未来のお金の話」の本です。

副題のままですね(笑)

メインタイトルの、“稼ごう”という言葉とサブタイトルの“仮想通貨”がからみあっているので、ホリエモンがいわゆる“億り人”になる方法を著した本と思ってしまうとミスマッチが起きます。

堀江さん自身は仮想通貨で円やドルを儲けよう、という考え方に否定的です。

儲けよう、ということに否定的というより、仮想通貨と円やドルのようなリアルな通貨を結びつけて考えていると、仮想通貨の本質を見誤ってしまう、と言っています。

仮想通貨は仮想通貨の世界で完結させてこそ

「1ビットコインが○○万円に値上がりした」というような見方は本質的ではなく、「1ビットコインでこんなことができた。いままでよりも便利になった」ととらえられるようになるべきってことのようです。

仮想通貨という新しいテクノロジーで、こんな風に未来のお金は変わっていくよ、というのが紹介されています。

仮想通貨自体が新しい概念で、新しいテクノロジーも絡んでくるため、容易には理解ないかと思います。

むかしむかしの物々交換の時代に、貨幣が登場してきたときって、きっとこんな感じだったんだろうな、想像します。

革新的なもののようだけど、実態がよくわからなくて怖いぞ。

仮想通貨に関してそんなアレルギーをお持ちの方には入門書としては良いと思います。

前半は主に仮想通貨そのものについて、仮想通貨に関連したテクノロジーを中心に、仮想通貨によって生み出される可能性について語られてます。

後半戦は未来のお金の話

一方後半戦は仮想通貨も含めて、未来のお金、未来における価値ってどうなるんだろう、ということが書かれています。

AIなどによって単純作業などは機械に置き換わっていくことが予想されています。

どんどん働かなくてよい社会になる中、豊かになれる人はどんな人だろうか?という問いに対して、ホリエモンは「お金との交換ができない独自の価値基準を持っている人たちだ」と回答しています。

さらに独自の価値基準を持つというのはどんなことか、「ノウハウやプレミアムなスキルなど、他の人が簡単には入手できないものを、装備すること」と定義しています。

そうすると、「お金では代替できないモテ価値が生じるのだ」そうです。

トップランナーの思考はどこか通じている

この話、最近どこかで聞いた話とつながるな、と思ったら、それは立花岳志さんの“b塾”で伺った話とリンクするんです。

「ブログを使って地道にブランディングをすること=他の人が簡単には入手できないものを、装備すること」いうようにとつながるんですね。

そうやって“自分の価値”を生み出せた人が、豊かになれる人ということです。

「ちょっとの勇気で、ちょっとの行動を起こす。その一歩は、見た目の何倍もの距離へ歩みだすことになる。」

この文章を含んだ章でこの本は締めくくられています。

仮想通貨も含めて、情報革命の真っただ中にいるんだと思います。

世の中の大きな変化についていくためにも、ちょっとの勇気で、ちょっとの行動を起こしていこうと思います。

こうして始めたブログの後押しをしてもらったような気分です。

これからを稼ごう

これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話

堀江貴文

投稿者プロフィール

皐月 悠詩
皐月 悠詩
1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。

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