書評:いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55

パパになると、途端にこういったタイトルに弱くなります(笑)

子どもが生まれてから、とにかく育児関連の情報をインプットしようとして読んだ本です。

ベスト55の育児を助ける考え方を知ることができ、大変ためになりました。

今回は、もうすぐ2歳というこの時期に再読してみました。

8つのテーマ

この本では「愛情」「語りかけ」「生活習慣」「遊び」「つながり」「しつけ」「動く」「スローダウン」などのテーマに分けてメソッドを紹介しています。

ひとつひとつに科学的根拠が示されており、納得感をもって取り入れやすいアクションばかりです。

ベビーサインを採用

うちで取り入れたもののひとつが、以前にもブログに書きましたが「ベビーサイン」です。

手話のようなものを用いて、赤ちゃんとコミュニケーションをとろうというもの。

赤ちゃんも自分の欲求を親に伝えられたり、意思疎通が図れたりすることでストレス軽減、幸福度倍増します(うまく表現できたときの娘の表情からその満足度は伝わってきます)。

そのうえ、ベビーサインをやった子どもはやらなかった子どもに比べて、語彙力が高い、精神の安定度が高いなどのメリットがある、ということを科学的な視点で紹介してくれています。

ほんの5ページほどでしたが、「取り入れてみよう」と思わせるのに十分でした。

ひとつひとつの内容は薄め

300ページに55のメソッドを詰め込んでいるので、それぞれの内容は当然薄め。

ばーっと流し読みをして、気になるメソッドがあれば、それについて深く書かれた本を読む、というのがこの本のベストな使い方かもしれません。

ベビーサインに関しても、この本だけでは物足りなくなり、ベビーサインだけを取り扱っている本を読みました。

そのほか、うちで共感して取り入れたことは「十分に注目する」、「いっしょに家事をする」、「ルールを作ったら親がブレない」、「夫婦の関係を良くする」などです。

対象年齢がわかりにくい

若干の不満点としては、さまざまな方法が紹介されているので、適した時期もさまざまなはずです。

多くのものには書いてあるのですが、一部はどれくらいの時期に対応した方法なのか、ちょっとわかりにくいです。

たとえば「やることリストを作る」とあるものを1歳の子どもに求めていいのか、2歳くらいからが良いのか、そういったことがわかりにくいのです。

子どもによって成長も違うので、一律で「○歳から」みたいに書くのも違うので、「○○ができるようになっていたら」など成長の段階で、示してくれていたらもっとよかったのになとは思います。

ここは親がしっかり子どもを観察して補うべき部分かもしれませんね。

エビデンス好きにおすすめ

広く浅く、いま世界で良いと言われている子育て法を全般的に知りたい人、子育てに科学的な根拠を求めたい人にはもってこいの本かと思います。

55ものメソッドが紹介されているので、きっと1つくらいは気になるものがあると思います。

子育てにおいて、そのひとつがかけがえのないものになる可能性を秘めていると思いませんか。

その可能性を手にするために、ぜひともこの本を手に取ってみてください。

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法

トレーシー・カチロー (著), 鹿田 昌美 (翻訳)

投稿者プロフィール

皐月 悠詩
皐月 悠詩
1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。

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