書評:ストーリーメーカー 大塚英志

娘の寝かしつけは、いまは絵本を読んでいます。

周りの話を聞いていると、いつの日か、「お話をして」と言われる日がくるようです。

左脳派に創作はハードルが高い

創作ストーリー…。

バリバリ論理思考の左脳人間の私にはハードルが高い(笑)

ということで今回頼ったのが、「ストーリーメーカー」というこちらの本。

Amazonで物語づくりの参考図書的なものがないか探したところ見つけられた本です。

あなたが漠然と抱えているストーリーの種は、どうすれば作品として結実させることができるのか?神話や民話の構造分析から導き出された物語論を概観し、30の質問に回答していくことで物語のプロットを作成する。ベストセラー『キャラクター小説の作り方』『物語の体操』をさらに発展させた、超実用的創作入門。

という商品説明。

ばっちりじゃないですか!

ただ、夜眠る前のお話で30の質問に答えている時間はないぞ!とは思いながら読んでみました。

子どものための創作お話ならば2つの要素を備えておけば良い!

読み進めていくと、著者が設定した30の質問に答えることが必要なのは、小説として文章に残すようなしっかりとした物語を作成する場合。

子どもからのリクエストに応えてするお話レベルならば「2つの要素」さえ準備できたら、それなりのお話ができることがわかりました。

「行って帰る」が基本形

2つの要素のうち1つめですが、こちらは「行って帰る」です。

「行って帰る」物語が「小さい子供たちにとって,その発達しようとする頭脳や感情の働きに則した、一番受け入れやすい形」

と説明しています。

「行って帰る」とはどういうことか、日本の昔話でわかりやすく例えると、桃太郎の物語に登場します。

鬼退治に“行って”、おじいさんとおばあさんのところに“帰る”、です。

作品世界の中に1本の境界線があり、そのラインを越えて主人公が「向こう側」に行き、そして「帰ってくる」ことの中に「物語」の一番の基本がある、それこそが最も単純な物語の形の一つなのだと考えて間違いはない

「向こう側」というのはいわば非日常。

この非日常を経験するのは、『「日常」や「現実」の確かさを実感するプロセス』だと解説しています。

こどもにとっては、世の中のあらゆるところが未知の世界です。

そういった場所に勇気をもって踏み込む、ということが多いからこそ、自分と重ね合わせられ、引き込まれるんでしょうね。

2つめは『「欠如」と「回復」』

2つめの要素ですが、こちらは『「欠如」と「回復」』です。

この「欠如」「回復」は「行って帰る」とともに「物語」の一番基本の文法、ちょうど「主語」と「述語」の二つで1文が完成するようなもの、と考えていい

らしいです。

この『「欠如」と「回復」』も桃太郎で説明がつきます。

鬼によって「欠如」させられた村人たちの宝ものを、鬼を退治することによって「回復」します。

うんうん、何かによって失われたものを取り戻すっていうストーリー展開をしたらいいわけですねー。

物語をこうやって分析すると、読み継がれているものの黄金律みたいなものが明確になりますね!

図示するとこんな感じ

この2つの要素を図示するとこんな感じでしょうか。

ストーリーメーカーの図示

本書中で紹介されていた図を少し加工してみました。

これに乗っかってお話をしてあげればいいわけですね!

①登場人物と、②何を欠如させ、③どこで回復するか決めてあげれば、そこからは応用です。

登場人物は娘に決めさせてあげればいいし、その欠如させるものはその登場人物にうまく絡めていけるとすんなり作れそうです。

うんうん、何とかなりそうだ!

いい本読みました♪