「幼稚園バッグをかけられるところを作ってほしいんだけど」
妻から発注を受け、作成してみました。
2019年5月に行った作業です。
幼稚園バッグをかけられるところが必要
娘は今年の4月から週2回幼稚園に通うようになりました。
幼稚園ではできるだけ自分のことは自分でするように、という教育を受けています。
登園したら自分の靴は自分の靴箱に、自分のバッグは自分のフックにかけるよう指導されているようです。
「それを家でもやってください」、幼稚園からこうオーダーされたようで、自宅にも幼稚園バッグをかけられるフックをつけてほしいと妻からお願いされたわけです。
賃貸物件では壁に穴をあけられない
私たち家族はいま、賃貸マンションに住んでいます。
賃貸の1室で生活したことのある方ならわかるかと思いますが、部屋の壁に穴をあけるのはNG。
持ち家ならもしかすると、ねじ式のフックを壁に取り付けて、「はい!おしまい」な話なのかもしれません。
でも、賃貸ではそれが不可能。
そのような状況下で、娘が自分で幼稚園バッグを掛けたり取ったりできるところを作ってあげられるか。
パパの腕の見せ所です。
▲ 取り付ける場所はこちら。
ラブリコという賃貸の味方
こんなときのために、雑誌で読んだ商品をメモしていたのです。
雑誌やテレビでよく紹介されている商品ですが、「LABRICO(ラブリコ)」というものです。
簡単に言うと、家を傷つけずに自作の柱が作れるというものです。
ラブリコというアタッチメントを取り付けることで、ツーバイフォー木材が突っ張り棒のようになります。
床と天井の間で突っ張ることで安定した柱を立てることができるのです。
その柱を2本立てて棚をつければ、その上にものが置けます。
また柱や棚板に直接フックを取り付けたり、釘や画鋲などを刺すことができます。
今回の妻からの要望は「幼稚園バッグをかけられるフックが欲しい」。
なので、2本の柱を立てて棚板を取り付け、棚板にフックを取り付ければ、妻からの要求に応えられるってことです。
必要なもの
今回私は2つの棚板を設置しようとしました。
その上で必要なものを書き出します。
- LABRICO…2セット
- 棚板受け…2セット
- 床と天井の間に立てるツーバイフォー木材…2本
- 棚板にするツーバイフォー木材…2本
基本的にはこれでOKです。
うちはあとになって必要になったものがあったので、それは後述します。
ちなみにツーバイフォー木材っていうのは、38㎜×89㎜の太さで統一された木材のことです。
どのホームセンターにいっても「ツーバイフォーください!」といえば、同じ太さの木材を紹介してもらえます。
ツーバイフォー木材の準備
今回のLABRICOを使った棚作りにおいて、一番肝要なのがツーバイフォー木材の準備です。
木材の長さを間違ってしまうと、うまく作れません。
長ければはまりませんし、短ければ突っ張れません。
天井から床までの距離をしっかり測る必要がありますね。
メジャーを使って測るのですが、自分の手が届かないところを測るのは難しいです。
こちらを参照して測ってみてください。
そして忘れちゃいけないのが、LABRICOを装着する分、測った長さよりも短めに切らなければいけないということ。
LABRICOの説明書に9cm短めにカットするとあります。
ですので、天井から床までの高さが218cmだとすると、9cm短い209cmでカットします。
棚板に関しては、設置したい幅を図ります。
そして柱になる部分のツーバイフォーの厚みの分を減らします。
厚みは38㎜、両サイド分減らしますので、設置したい幅から76㎜短い長さでカットします。
厳格にやるつもりもなかったので私は48cmから8cm短くした40cmでカットしました。
すべてホームセンターでカット
ツーバイフォー木材はホームセンターで買いました(行きつけはくろがねや成城店です)。
今回買ったツーバイフォーは12フィート(3,650㎜)のもの。
こんなの車になんて乗りませんよね!
なので、お店で木材を買ってしてくれるサービスを使って、自分が必要とする長さに切ってもらっちゃいます。
木材の会計を済ませ、専用の用紙にカットしたい長さを記入して、木材とともに係のひとに渡すだけ。
1カット当たりで料金がかかりますので、切ってもらった回数分、再度レジに行って会計を済ませます。
これで木材は手に入りました!
あとはセットするだけですね。
設置が意外と難しい
やってみた感想ですが、意外と設置は難しいです。
ただLABRICOを付けて、柱を立てるというのであればなんてことはないのですが、棚を付けるとなると格段に難易度が増します。
それでは手順です。
まずは棚板の両サイドに棚受けを接着します。
これはそんなに難しくなく、ツーバイフォー木材の両サイドに棚受けをビス留めします。
気を付けるとすれば、曲がらないようにするくらいですかね。
棚板を柱に取り付けるのが難しい
棚受けはツーバイフォー木材に通せるような形になっています。
この部分に、柱とするツーバイフォー木材を通します。
初歩的なことですが、柱の木材に先にLABRICOを付けてしまうと、棚受けが通せなくなりますので気を付けてください。
棚を取り付けたい位置まで棚受けを持ってきたら、柱にビスで固定します。
何が難しいかというと、この棚受けの高さを合わせるのが難しいんです。
そもそもズレてはいけないですし、ズレていなくてもボルトで固定するときに微妙にズレたり、棚受け自体が斜めについちゃったりします。
繊細な作業が必要になります。
アドバイスとしては、とにかく丁寧にやること。
しっかりと取り付ける位置を測っておくとか、
ビスのための下穴をきっちりあけておくとか、
ビス留めを交互にやることでズレが生じないようにするとか。
この作業で手を抜くと、後で痛い目みます。
私はみましたよ(笑)
2回の付け直しが発生しました…。
高さを求めるなら複数の棚を設置すべし
片側をつけているうちはまだいいのです。
この状態はまだつけやすいのですが、反対側も柱を通すと作業の難易度は格段に増します。
両側をつけようとするとこの作業は「エ」の字に木材を置いて作業することになりグラグラしてとてもビス留めがしにくいです。
柱が短ければ何とかなりますが、2mを超えるくらい長くなってくると大変です。
なので柱が長くなる場合には不要でも棚板を2枚にすることをおすすめします。
棚板が2枚あると上側になっている柱も安定しています。
この状態のほうが作業はスムーズです。
作業上のアドバイスでした。
棚板を付けたあとは設置作業
棚板をうまく付けられたならば、その後は柱にLABRICOを取り付けます。
まずは上側。
次に下側。
これは何のむずかしさもありません。
ただつけるだけ。
気を付けるとすれば、天井側にアジャスターのついている方を取り付けることくらい。
これが付けられたら、立たせて設置します。
設置すべき場所へ持っていったら、天井側のアジャスターをくるくるくる。
突っ張り棒とを同じ要領で天井と床の間でテンションをかけていきます。
ある程度回したら、ちょっと柱に力をかけてみて動かなければ設置完了!
以上で作業終了です!
難しい部分もあるが、ひとりでできる作業
難しい部分もあるLABRICOですが、複数人でやればもっとスムーズかもしれません。
ビス留めのときに支えてもらうとかいろいろできますもんね。
なので作業は複数人でやることをお勧めします。
もちろん私でできたのでひとりでやることもできます。
壁や柱を傷つけずに部屋の使い勝手を大きく向上させられるLABRICO。
とーってもおすすめです。
うちではプラスαの作業が発生
無事設置できたのですが、幼稚園バッグをかけるフックを取り付ける場所に困りました。
もともと棚板の側面にフックを取り付けるつもりだったのです。
ですが、そうすると約9cm(木材の幅の分)も壁から飛び出た棚板に、さらなるでっぱりを作ってしまうことになります。
それはちょっと動線に影響を与えそうということでひと工夫です
棚板の裏側を利用してワイヤーネットを取り付け
棚板の厚みの分、邪魔になってしまうのならば、棚板の裏側を利用すればいいじゃないか。
ということで、棚板の裏側にワイヤーネットを取り付け、そのワイヤーネットにフックを付ければ、フックが出っ張ることなくなりますね!
という感じでの作業です。
このワイヤーネットを柱と棚板に「絶縁ステップル」でくっつけます。
絶縁ステップルとはこういうものです。
とんかちでとんとんと打ち込むだけです。
無事に打ち込めたら、そこにフックをかけていきます。
これで完成!
娘も楽しく使ってくれている
幼稚園バッグ、楽しそうにとって幼稚園に行ってます。
帰ってくればかけてくれています。
自分のお気に入りのブービーちゃんのバッグもかけてます。
帽子もここからとって自分でかぶります。
コートもここからとって着ていきます。
作った側としてはうれしい限りです。
もし余裕があるなら…
ツーバイフォー木材を買いに行くとわかるのですが、木材の表面はかなりざらざらです。
そのままでも問題はないのですが、見た目と触り心地を気にするなら、やすりがけをしたいところです。
うちの場合、娘が使うスペースになるので、表面はつるつるしているほうが望ましいです。
というわけでひと手間くわえて、電動サンダーで表面をならしました!
意外と疲れる…。
まとめ
簡単が売りのラブリコ。
簡単かどうかはなかなか判断が難しいところですが、賃貸の住人にとっては部屋の造作の幅が広がることは確実です!
こんな感じで飾りつけもできるので、とても楽しいですよ。
では最後に総製作時間と総費用を書いて終わります。
総製作時間:6時間
総費用:
(ラブリコ、棚受け、ツーバイフォー木材、絶縁ステップル、網)
投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
詳しいプロフィールはこちら
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