「夏野菜と氷温熟成の純米吟醸酒を合わせる会」吟天7月の日本酒の会

今月も行ってきました吟天の会。 7月は「夏野菜と氷温熟成の純米吟醸酒を合わせる会」でした。

夏野菜と氷温熟成の純米吟醸酒

7月は「夏野菜と氷温熟成の純米吟醸酒」がテーマ。

吟天オーナーの小田切さんが自宅の冷蔵庫で寝かせていた秘蔵酒を楽しんできました。

自宅の冷蔵庫とはいうものの、一般の冷蔵庫ではなく、マイナス6℃まで冷やせる冷蔵庫。

その冷蔵庫で1~4年熟成させた代物です。

だから氷温熟成なんですね!

氷温熟成をすると、角がとれ丸みをもった味わいへと変わっていきます。

とうもろこしかき揚げと「出羽鶴 明日へ」

スタートは例のごとくawa酒から!

今月は出羽鶴の「明日へ」というスパークリング日本酒です。

秋田県の酒蔵によるawa酒です。

「明日へ」はSAKE COMPETITION 2019スパークリング部門において、GOLD第1位を受賞しています。

こちらは1年寝かせたものでした。

甘さをいかした華美なawa酒が多い中、こちらは無骨なawa酒といった感じ。

ドライ感があり、苦みが主張してきます。

あまーいとうもろこしのかき揚げとの組み合わせは見事です。

これから旬を迎える夏野菜の代表格。

さくさくといただいちゃいました。

初夏の盛り込みと「福寿 純米吟醸」

続いて「福寿」という銘柄のお酒。

たぶん、初めて飲みます。

神戸酒心館という兵庫の蔵で造られる日本酒です。

爽生と書かれているとおり、すっきりとしたお酒でした。

さらりとした中に、ほのかな甘みを感じる夏らしさを感じさせる一本でした。

こちらは初夏の盛り込みとともに。

手前から反時計回りに、

  • 北海道産ラワンぶきの鴨ひき肉詰め
  • 鱧子の煮つけ
  • いわしの押し寿司
  • 枝豆の寄せ豆腐(隠れてますが)
  • 鱧の落とし

とても珍しい鱧(はも)のたまご<鱧子>。

飲ませ上手な逸品でした。

お造りと「栄光冨士 プラチナ」

次の1本は「栄光冨士 プラチナ」。

こちらは小田切さんのお気に入りの一本で、蔵で1年寝かされていたものを蔵に掛け合って手に入れたもの。

蔵での1年熟成ものです(1年寝かせのものを吟天で購入できます)。

栄光冨士らしい華やかな香りのお酒。

上品な甘みと酸味が、1年寝かされたことでとろりまろやかに仕上がっています。

本マグロと天然タイのお造りといただきましたが、酒も肴もうますぎで、あっという間に消えてなくなりました。

鮎の塩焼きと「鍋島 短稈渡船&山田穂」

こちらの鍋島は特別なものです。

2本セットです。

短稈渡船(たんかんわたりぶね)という酒米と山田穂(やまだぼ)という酒米で作った、コメ違いの2本です

短稈渡船と山田穂。

これでピンときたひとはお酒好きですね(私はまだまだでした…)。

こちら酒米のチャンピオン「山田錦」のお父さんとお母さんにあたる米です。

山田錦は父・短稈渡船、母・山田穂を両親に、1936年に誕生しています。

こちらの「鍋島 短稈渡船」と「鍋島 山田穂」は2016年に山田錦誕生80年を記念して作られた日本酒です。

そんな記念の特別なお酒ですが、さらに2年寝かされた他では99%飲めないお酒かと。

骨太な短稈渡船、柔和な山田穂

まずは父・短稈渡船から。

初めて飲む酒米です。

とても無骨で力強い味。

鼻に抜けるアルコール感が男らしさを感じさせます。

一方、母・山田穂はというと、こちらは一転して柔和なふわっとうまみが広がる柔らかいお酒。

山田錦は、味の面で母の特徴を色濃く継いだんだなと思わせます。

合わせた鮎は天然もの。

塩焼きでいただきました。

肝の苦みは父・短稈渡船の、淡泊な身は母・山田穂のうまさを際立たせていました。

トマトすき焼きと「獺祭 二割三分」

クライマックスに近づいてきた次の1本は「獺祭 二割三分 遠心分離」。

獺祭の旭酒造といえば、杜氏を廃止し、機械管理の工場生産を開始した蔵です。

今回いただいたのはそんな大量生産を開始する前の「獺祭 二割三分」です。

4年寝かせです。

△ ラベル右下に注目。「15.09」です!

にやけが止まりません(笑)

そんな4年ものはまろやかさが格段に増していて、もともと飲みやすい獺祭がさらに飲みやすくなっています。

トマトすき焼きは、トマトの酸味が夏らしい爽やかさを演出していました。

天ぷらと「十四代 純米吟醸」

最後は「十四代 純米吟醸 酒未来」。

こちらも4年の熟成を経た至極の一本です。

△ 製造年月「15.07」です!

十四代なんて手に入れたことがないので、初めて知った話ですが、酒米でラベルの文字の色が変わるそうです。

味に関しては言葉にするのがはばかられるほどです。

バランスよく上品にまとまった味が、ぐぐっと凝縮されています。

すべての要素がバランスを崩すことなく成長しているように感じました(もともとを知らないので比較できない(笑))。

天ぷらは万願寺とうがらしが締めへの橋渡しとして、ぴりっと引き締めてくれました。

〆はすだちそば

ラインナップ一巡後は恒例のお替りタイム!

〆がすだちそばでしたので、awa酒をいただくことに!

すっきりすだちの酸味とawa酒の爽快感でこの会を締めくくりました。

吟天・小田切さん、汐見さん、おいしいお酒とお料理と、今月も満足の上をいく大満足をありがとうございました!

手打ち蕎麦 汐見
東京都新宿区早稲田鶴巻町556松下ビル1階
TEL:03-3202-4404