「満寿泉」を堪能する会 吟天5月の日本酒の会

今月も行ってきました吟天の会。

5月は「満寿泉」を楽しむ会でした。

5月は満寿泉がテーマ

今月は満寿泉がテーマ。

一般ではなかなか手に入らないものを、吟天オーナーの小田切さんが酒蔵を訪ねた際に、特別に分けてもらったものをふるまっていただきました。

満寿泉で7種。

吟天お決まりのawa酒は菊泉「ひとすじ」で、これだけは満寿泉ではありません。

満寿泉のawa酒がないからですね!

満寿泉は富山のお酒

満寿泉をつくる桝田酒造店は富山県富山市の酒蔵です。

富山市の生まれの初代が、北海道・旭川市で酒造業を興したのが始まり。

最も古い記録では、明治26年の旭川酒造史に登場しているそうです。

その後明治36年に富山に戻り、満寿泉をつくるようになったとのこと。

酒づくりのモットーは「美味求眞」。

意味は「美味しいものを食べている人しか美味しい酒は造れない」ということらしいです。

甘海老、シロエビ、寒ブリ、バイ貝、ホタルイカ、ズワイガニ、あじ、さより、きすと豊富な魚介類の採れるおいしいものがあふれた富山ならではの考え方ですね!

蔵で酒造り経験のあるひとからの解説つき

今回は幸運なことに、桝田酒造で今年の2月に住み込みで酒造りをしてきたという方(T氏とします)の隣でお酒を飲むことができました。

T氏にいろいろと解説していただいたので、その内容も盛り込みつつのレビューとしたいと思います。

この方はいろんな蔵で酒造りに携わったことがあるそうで、桝田酒造店の酒造りの特徴を伺ったところ、

「『すべてひとの手でやるのが一番なんてことはない。機械のほうが得意な作業もある』と、積極的に機械を導入している点です」

と回答をもらいました。

すべて手作りというのをムード造りでしかないとばっさりしているあたり、とても面白い哲学を持った蔵です。

前菜3種とawa酒

乾杯の1杯は菊泉のawa酒「ひとすじ」。

泡がきれいに立ち上ります。

甘口。

そして上品な梅酒のような酸味もあります。

前菜3種は鯵の押寿司、鶏ハムのキウイソース、蕗の薹コロッケ。

蕗の薹コロッケは春らしい香りが鼻に広がります。

鶏ハムに添えられたキウイソースは初めての経験でした。

キウイの酸味とわさびの辛みが混じり合って、意外なおいしさでした。

プラチナ寿と金目鯛の潮椀

満寿泉の1杯目は「プラチナ寿 無濾過生酒」。

クリアで透明感、そのなかに甘みもうまみが凝縮されています。

今回いただいた満寿泉の中で唯一、手に入れられるお酒だという話の一本です。

金目鯛の潮椀はそばがき入り。

とろっと香り豊か、金目鯛の上品なだしが腹に染み渡るひと品でした。

搾りPlatinaとカンパチのお造り

続いての「搾りPlatina」は1杯目の「プラチナ寿」と兄弟な日本酒。

詰め方が違うだけなのです。

勉強不足でしっかりと理解はできていないのですが、ガス絡みのたれ口をビン詰めしたお酒とのこと。

自ら出す二酸化炭素で瓶内の酸素がなくなってているため、酸化していないそうです。

微発泡で爽やか。

甘みがあって豊かな香りが楽しめます。

今回飲んだ満寿泉のなかで一番好きでした。

カンパチは小田切さんが与那国島で釣ってきた代物。

8~9キロの小型で脂ノリノリ。

天然物の歯ごたえを楽しませていただきました。

Do You Knowとエビの茶碗蒸し

「Do You Know 土遊野」は土遊野という会社が生産したお米を使った日本酒です。

“土とあそぶ野原のように”をモットーにした富山市の会社で、棚田でコメ作りをしています。

伊勢神宮に奉納されているいせひかりで作った日本酒です。

満寿泉の酒粕を肥料に育てられているお米なんだそうです。

日本酒としては苦味が特徴で複雑な味です。

合わせて出された料理はエビの茶碗蒸し。

冷製でありながら、しっかりとだしの味を感じる茶碗蒸しでした。

Boとカンパチの塩焼き

お次は「Bo 純米大吟醸」です。

“Bo”はぼと読みます。

“ぼ”は何を意味するかというと、山田穂(やまだぼ)のぼです。

“山田穂”とは、酒造好適米の最高峰である山田錦の母親。

山田錦は山田穂を交配して作ったお米なんです。

その山田錦の母親で作った日本酒が「Bo 純米大吟醸」。

苦みやえぐみがでやすいお米ながら、それをクリアに仕上げています。

苦みのあるお酒は苦手なのですが、とてもいいバランスで苦みを生かしています。

JALの国内線ファーストクラスで提供されたお酒とのことです。

カンパチの塩焼きは、カンパチ特有の力強さと橙の酸味が見事に調和した一品です。

爽やかに仕上がっていました。

オーク樽熟成と焼きアスパラ

満寿泉5杯目は「純米大吟醸 オーク樽熟成」です。

このお酒は、オーク樽で仕込むために造られた純米大吟醸を、3~6カ月の間オーク樽で熟成させたものです。

桝田酒造店は業界に先んじてオーク樽仕込みに取り組んでおり、一日の長があります。

味はまさにウイスキー。

日本酒だと言って出されないとウイスキーってだまされるひとたくさんいると思います。

アスパラはすごいとろっとした焼き上がりで、素材本来の甘みが引き出されていました。

鴨ロースもとてもジューシーでした。

JUNMAI DAIGINJOと山形の山菜天

セイズファームというワイナリーが同じ富山県の氷見市にあります。

そのワイナリーから譲り受けたオーク樽で仕込んだのが「JUNMAI DAIGINJO」です。

4杯目のオーク樽熟成と同様に洋酒感満載。

さらに酸味が加わった感じです。

本来、日本酒とオーク樽の相性というのはさほど良いものではなく、難しいものなんだそう。

「これほどまでの仕上がりになるのは酒質設計が見事になされているってこと」とT氏も絶賛していました。

山菜天はこしあぶらとたらのめ。

旬ですねぇ。

R5と辛味そば

R5のRは社長の桝田隆一郎氏のイニシャルからとったもの。

5は何だったか忘れました(酔いが回ってきてね…)。

社長のチャレンジ作という位置づけだそうです。

ドン・ペリニヨンの醸造最高責任者リシャール・ジェフロワ氏と桝田氏は親交があり、その関係で入手したドンペリ酵母で醸した日本酒です。

日本酒用の酵母ではなくシャンパン酵母を使った日本酒ってことですね。

それもドンペリ(笑)

すっきりとした味わいで、爽やかな風を感じさせる酸っぱさがあります。

締めの食事は辛味そば。

そばの風味が存分にいかされた食べ方でした。

大根の辛み、かいわれの辛みが、最後に口をすっきりとさせてくれました。

まとめ

ラベルを見ていただくとわかるかと思いますが、とてもおしゃれにつくられています。

これは海外や若者を意識したもので、ここ数年で一気にテイストが変わったといいます。

以前、干支ボトルを紹介させていただきましたが、ボトルにベネチアングラスを使ったり、今回のドンペリ酵母やオーク樽熟成だったり、いろいろとチャレンジをしている蔵です。

これからも目が離せない蔵だと思います。

吟天・小田切さん、汐見さん、今月の満足の上をいく満足をありがとうございました!

手打ち蕎麦 汐見
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