「雪の茅舎」を楽しむ会 吟天4月の日本酒の会

今月もやってまいりました吟天の会。

4月は「雪の茅舎」の会でした。

雪の茅舎5種+awa酒

今月のテーマになった雪の茅舎ですが、吟天の主宰者の小田切さんが3月に蔵を訪問したのがきっかけだそうです。

雪の茅舎は秋田県由利本荘市の齋彌(さいや)酒造店のお酒。

さすがは米どころの秋田です。

齋彌酒造店では、蔵人自らも酒造好適米「秋田酒こまち」を栽培するほどのこだわりを持っています。

また、山田錦については兵庫県西脇市黒田庄の農家との間で契約栽培。

酵母に関しては、30年以上前から自家培養に取り組んでいるそうです。

このこだわりの雪の茅舎を5種類飲み比べさせてもらいました。

前菜3種と出羽桜 awa sake

例のごとく吟天の乾杯はawa酒で。

今月は山形県の出羽桜の「awa sake」です。

甘さが特徴のスパークリングでした。

発泡感があるからこそおいしく感じられる甘さ。

米の旨みも感じられるawa酒です。

前菜3種は、

  • きびなごの南蛮漬け
  • 味かつお
  • 新玉ねぎと水菜のサラダ

甘みのある新玉ねぎをダシでさっぱりと。

絶品でした。

「美酒の設計」と地ハマグリのそばがき椀

美酒の設計、販売店を特定した限定流通品です。

この会でしか飲んだことありません。

この美酒の設計ですが、高橋藤一杜氏の酒造りを紹介した同名の書籍が出版されています。

高橋杜氏は3月にNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられています。

その高橋杜氏のこだわりが詰まった1本というのがこの美酒の設計だそうです。

ノイズをまったく感じさせない透明感のあるお酒です。

ほのかに感じた酸味がすっきりさを演出しています。

地ハマグリのやさしいおダシとの澄みきった味の競演は見事でした。

山廃純米大吟醸とホウボウのお造り

続いては山廃純米大吟醸。

こちらは蔵元イチ押しのお酒だそうです。

多くの方に飲んでほしいため、原価を考えるともっと高く価格を付けたいところ、頑張って抑えているとのこと。

美酒の設計との比較になってしまいますが、味は複雑になります。

やや苦みを含んだ味わい深い日本酒です。

日本酒を飲み始めた3~4年前ならばこちらのほうが好みだったかもしれません。

ホウボウのねっとりとした食感ととても良いハーモニーを奏でていました。

山廃純米吟醸と甘鯛の鱗焼き

この日は純米大吟醸から純米吟醸、純米酒とランクが高い順に出されました。

純米吟醸ですが、小田切さんいわく「コスパという観点で選ぶならこれがベスト」。

大吟醸と比較して精米の度合いは低くなります。

その分、無骨さが増し、旨みもアップします。

たしかに、日常飲むお酒ならこれくらい味わいがあっていいのかもしれません。

甘鯛の鱗焼きは、ほのかな甘みと程よい塩加減が絶妙でした。

鱗焼きの香ばしさと山廃らしい旨みがいい塩梅でした。

山廃純米と筍と牛のすき焼き

この山廃純米とすき焼きを合わせるために、お酒の並びを決めたそう。

普段とは逆の洗練→無骨な流れ。

ここに理由があったんです。

そしてその狙いどおり、山廃純米とすき焼きが合う!

味の薄い料理だと、主張しすぎちゃう山廃純米が、すき焼きとだとぶつかりながらも、マッチしていきます。

京都産の筍の豊かな香りと食感、仙台牛の甘み、最高においしいすき焼きと日本酒の組み合わせでした。

最後は製造番号酒

そして大トリで出されたのが製造番号酒。

ナンバリングされた特別なお酒です。

この上なくすっきりとしたキレイなお酒。

結構いい感じに酔っぱらっていたので、味の表現が難しいです(笑)

この段階でもするする飲めてしまう危険なお酒でした。

〆は鴨南蛮

料理はなすの天ぷら、稚鮎の天ぷらと続きます。

お酒はお替りタイム。

私は美酒の設計と山廃純米大吟醸がお気に入りでしたので、その2つをいただきました。

吟天の会を行っている「汐見」さんはお蕎麦屋さん。

ですので〆は必ずお蕎麦になるのですが、ここ最近はざる蕎麦ではなく温かい蕎麦が出されることもあります。

今回は鴨南蛮。

鴨の甘い脂が胃に染みます。

今月も心ゆくまでうまい日本酒とおいしい料理を堪能いたしました。

小田切さん、汐見さん、ありがとうございました。

手打ち蕎麦 汐見
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