国際自由人って何だ?
この疑問から読むことを決定した本です(笑)
国際自由人とは?
著者の藤村正憲さんが掲げるコンセプトが「国際自由人」というものらしいです。
藤村さん自身が、2002年より北京、香港・マカオ、マレーシア、オランダと移り住んでいる国際自由人なのだそうです。
『「国境を意識しない生活」というライフスタイル』を実践する中で得た「世界で通用する一流が持つ、3つの大切な力「意志を持つ力」「考える力」「社会とつながる力」の育み方」を教えてくれる本です。
藤村さんは、ビジネスや教育の分野で日本と海外をつなぐ架け橋としてアドバイザー業務も行なっている方と説明されています。
AERA「アジアで活躍する日本人100人」に選出にもされたそうです。
私に刺さった藤村さんの主張
国際自由人を標ぼうする藤村さん。
その藤村さんの著書から、私に刺さった主張は一貫して「こどもに考えさせる」ということです。
こども自身が主体となれるように親はサポートするんだということを学ばせてもらいました。
また、この本を読んでよかったなと思うのは、この本が男性目線(=パパ目線)で書かれた本だということ。
最後の章などは、パパ必読の章だと思います。
ここから先は、具体的に刺さった国際自由人・藤村さんの意見について書きたいと思います。
ほめ方の極意
国際自由人の立場から見ると、日本の親はほめるのが下手だそうです。
これはある意味では仕方ないと擁護してくれています。
それは、外国の言語と比較して、日本語には褒めのボキャブラリーが圧倒的に少ないんだそうです。
そして、謙遜とか謙譲が美とされる文化でもあることから、ほめるというのが日常にないんですね。
だから意識してほめなさい、と主張しています。
藤村さんがほめるときに意識しなさい、ということをまとめてみました。
しっかり観察してなるべく具体的にほめる
親の期待値を下げて、ちょっとしたことでもほめの対象となるようにする
何かを達成していなくてもほめて良い
親の意向に沿っているときだけほめない
最後のひとつは重要ですね!
失敗について考えさせる
チャレンジのないところに成長はありません。
ただ、チャレンジしても必ず成功するわけでもありません。
失敗してしまったとき、親はどう対処すべきか。
過度に親が悲しんだり、悔しがったりしてはいけないそうです。
そんなときは、まず「失敗に対して子どもがどう感じたのかを聞く」ことが重要らしいです。
失敗してどう思ったのか、「悔しかった」とか「悲しかった」というのを自分で考えて発する必要があります。
そうすることで、内発的な動機を呼び起こすことができ、次の前向きなチャレンジにつながります。
親が悲しがったり悔しがったりすると、こどもは「次は親を悲しませないようにしよう」という動機が働いてしまうそうです。
そうすると、次のチャレンジが自発的なものにならないのです。
挑戦するこどもに育てるには自発的な挑戦が必要ですよね。
目的について考えさせる
なぜこの行動をするのか、その目的を自分で考えるのはおとなでも重要ですよね。
目的がわかれば最短距離で進むことができます。
高校の部活で足腰を鍛えるために、地面に置いたタイヤをぞうきんがけのように押すというトレーニングをしていました。
このときにうつむいたまま進めると、曲がってしまい距離をロスしてしまいます。
まっすぐ前を見て目標物を定めると、まーっすぐ最短距離で進むことができるのです。
これと同じことで、行動をするときに目的(ゴール)を考えているのと考えていないのとでは成果が違ってきます。
なので、こどもが何か行動を起こそうとするときには「目的は何だい?」と問いかけるといいそうです。
そうすることで漫然と物事を行うことがなくなり、成果がものすごく上がってくるようです。
同じことをするなら、その効果が高いほうがいいですよね!
パパは当事者意識をアップデートせよ
これはパパ必読の章から、私に刺さったお話を書きます。
育児やってるよっていうお父さんってたくさんいると思います。
でもそれって、藤村さんや世の奥様方に言わせると、
「自分が大変でない限りで」「母親に言われたことをやる」
にとどまっているんだそうです。
まぁ、思い当たる節はたくさんありますよね(笑)
なので、この意識を変革する必要があるんです。
国際自由人の藤村さんには日本の子育てが「我慢をすることである」と映るようです。
それも特に女性が我慢していると見えています。
海外では「日本よりも楽しそうに子育てをしている人が多く感じる」のだそうです。
それは制度の差もあるんでしょうけど、夫婦が「パートナーが困っていることはないか」「パートナーばかりに負担がかかっていないか」を常に気にかけていることが影響しているのでは、と分析しています。
大事なことですよね。
パパも子育ての当事者意識をしっかり持つこと、これが大事です。
こどもは父親と母親をみて育つ
これは当然のことですが、こどもの一番近くにいるおとなは父親と母親です。
こどもはこのふたりの関係性を見て「他者への接し方」を学んでいくのです。
言葉で「こうしなさい」「ああしなさい」と伝えても、実際に親が自分のパートナーに対してそれを実践できていなければ、その言葉を素直に受け入れられなくなっていくでしょう
なので、夫婦の関係性はよいほうがいいですよね。
些細なことでも相手がやってくれることを「当たり前だ」と認識せずにお礼を言う、パートナーのミスをおおらかに捉える、こんなことができるだけで、こどもに与える影響は大きいですよね。
まとめ
「外国のほうが良い」なんて論調は私は好きではないんです。
でも、この本に書かれていたことはすんなりと受け入れられました。
たぶん私自身が子育てで足りないと認識していた部分を、海外だとこうだよ、と説明してもらったからだと思います。
日本の良さもわかったうえで、日本に足りていない部分を教えてくれている。
国際自由人ならではの視点だったんだろうな、と読み終えたいま、そう思います。
世界のいいところをどんどん吸収していけたらな、と思います。
世界で通用する最強の子育て
藤村正憲 (著)
投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
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