書評:賢い子になる子育ての心理学 植木理恵

本の名前よりも、著者名で購入を決定した本です。

子育ての分野の本を心理学者の植木先生が書いた、というところに新鮮味を感じ手に取ってみました。

植木理恵とは

植木先生と親しみを込めて呼んでますが、知り合いなわけではありません。

ご存知の方は多いかと思いますが、フジテレビで放送されている「ホンマでっか!?TV」の人気評論家です。

心理学者の立場からのコメントで、明石家さんまさんと軽妙なトークを繰り広げています。

ホンマでっか!?TVには個性の立った評論家が多く出ているのですが、その中で私が一番好きだったのが植木先生なのです。

その植木先生が育児に関する本を出したということで、読まずにいられなくなりました。

植木先生自身は病気が原因でこどもができなかった

導入部分にもかかれているのですが、植木先生ご自身は若いころの病気が原因で子宝に恵まれなかったそう。

でも本人は大のこども好き。

こどもが好きなのに産めなかった女性が自分の専門分野の心理学の知識を生かして、客観的に、こどもに対しても、親に対しても愛情をもって書かれた本だなという印象です。

「人はその当事者になると、物事が客観的に見えづらくなる傾向がある」

と植木先生はカウンセリングの中で感じているようで、客観的に見ることができるようになるだけで救われる部分が多くあるんだそうです。

本書は大きくわけて5章立て

この本は大きく分けて5つの章に分けて書かれています。

  • 第1章 子育てには「正解」がある
  • 第2章 頭のいい子に育てる
  • 第3章 子どもの伸びしろを大きくする
  • 第4章 子どもを強くする
  • 第5章 子育てが上手くいかないとき

これらのテーマについて、エビデンスに基づいて、心理学の見地から指南してくれています。

その中で私が心を大きく揺り動かされて箇所をいくつかピックアップします。

子どもの生まれ持った性格には4つの個性がある

植木先生は、ひとには生まれ持った性格として大きく4つの個性があると言っています。

これは「子育てには「正解」がある」の章で書かれています。

まずひとつめの基準は、“内向的”か“外向的”かということです。

これを読んだとき外交的と勘違いしていました。

“こう”の字が違いますよね。

社交的かどうかを言う話ではなく、自分の意志決定の基準が自分の内側にあるか、外側にあるか、ということ。

私は外向的です。

続いてもうひとつの軸は情緒安定型か情緒不安定型か、ということです。

一般に言われている情緒不安定という言葉とは意味合いが違うようです。

自分が関与した物事が完了していないと気が済まなければ不安定、完了せずにほかのことに気が向いてしまうならば安定なのだそうです。

私は情緒安定型。

外向的かつ情緒安定型でした。

2歳の娘を診断するにはまだ早いですが、私と同じ性向かな、などと思います。

本の中では4つタイプに適した育児の方針が書かれています。

「勉強ができる子」とは、「勉強する習慣」を持った子

勉強ができる子になるためには、机に向かって座って、勉強に取り組むことができる必要がありますよね。

そのために勉強をするために習慣的に机に向かって座って何かに集中できる必要があると言っています。

小学校に入る前には、とにかく一日のなかで何かを描いたり読んだりという時間をつくることです

絵を描くでも、絵本を読むでも、パズルでもいいから、机に向かって座ってする習慣を作ってあげることが勉強ができる子になるための第一歩だそうです。

「わかる」より「できた」の体験が大事

物事を理解するという「わかる」は、「できる」の後にやってくるものなのだそうです。

できる、できないを経験しないうちにわかるにはたどり着かないのです。

できるという成功体験をどれだけさせてあげられるかが、こどもがわかることを多くするためのコツなんですね。

親はあくまで、子どもの「できる」「できない」という世界を大事にし可能な限り「できる」喜びを後押しする。そんな姿勢で接してあげるべきなのです。

うんうん、「できる」って成功体験をいっしょに喜んであげるのがいいんですね!