こどもをつれて旅しようvol.1 高松・直島旅行⑧【地中美術館】

直島ってどんな島なのよ?ということで、島の説明を少ししておこうかと思います。

四国と本州の間に浮かぶ島

四国の香川県と本州の岡山県の間の瀬戸内海に浮かぶ島です。

香川県の島なのですが、距離で言えば岡山に近いです。

なので、直島に行くときにはフェリーのことだけ考えると岡山からの方が早いです。

周囲16km、面積8k㎡の島です。

直島

大きくわけて島の北半分が三菱マテリアルの銅精錬所などがある工業的なエリア、南半分がベネッセが観光地化したアートなエリアとなっています。

南側の芸術的なエリアが世界的にも有名で、直島を含んだこの瀬戸内の島々が米ニューヨークタイムズのお勧め旅行先の7位に選ばれています。

アートの筆頭・地中美術館を訪れる

直島観光の中で、一番の目的は地中美術館を訪れることでした。

地中美術館のHPでは特徴をこう説明しています。

地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。アーティストと建築家とが互いに構想をぶつけ合いながらつくり上げたこの美術館は、建物全体が巨大なサイトスペシフィック・ワークといえるでしょう。

妻は安藤忠雄設計の建物が好きで前から行ってみたかったといい、義理の母はモネの絵画が見てみたかったと、この地中美術館に行くことを楽しみにしていました。

チケットとパンフ

無骨なコンクリートの壁

駐車場から美術館まで歩くと、そこには庭があり、キレイな花が植えられていました。

庭を歩く

途中には池もあり、夏にはきっとモネの作品のように睡蓮が咲くのでしょう。

改札のための門に到着すると、そこからは打ちっぱなしのコンクリートの壁です。

門

壁、壁、壁と階段を上っていくと、その壁が三角形や四角形になっているのが上から眺めることができます。

娘も「さんかっけー」とか「しかく」とか言って楽しんでいました。

説明にもあったように地下にありながら自然光が入ってくるように計算されているので、コンクリートに囲まれていても明るさを感じます。

残念ながら、門より内側は撮影禁止。

恒久展示の作品たち、まずはタレルの光のアート

続いては、建物の中にはいって展示物の鑑賞です。

地下2階へと足を進めるとモネとタレルのスペースへとたどり着きます。

ジェームズ・タレルは光そのものをアートとして提示するアーティストとのことで、光を楽しむ作品になります。

言葉では説明しにくいのですが、あっと驚くような、不思議な感覚におちいるような、そんな体験ができます。

光を利用した、というところに、2歳児を連れた私たちには難しさがありました。

光を利用するためには暗い空間を作る必要があり、その暗さが娘にはダメでした。

ちょっと機嫌を損ねてしまったようで、ぐずっちゃいました。

ミュージアム・カフェもアートな空間

なので、昨日の県立ミュージアムのとき同様に私が娘を連れて、カフェにいくことにしました。

この地中カフェも、当然にアートな空間で前面がすべてガラス張りで瀬戸内海を眺めることができます。

光もさんさんと入ってきて、とても気持ちがよいカフェでした。

「しゅわしゅわのみたい」と娘が言うので、何種類かあるものから選ばせたところ、

「Blue Cola」をチョイス。

マジか、と思いつつも、娘の選択を尊重することにしました。

案の定、ベロが真っ青(笑)

これはこれでいい思い出になりましたけどね。

この日は偶然、部分日食の日。

カフェから日食も楽しんでしまいました。

静謐な空間でモネを鑑賞

モネの鑑賞を終えた妻と母と交代して、私もモネを見に行くことに。

靴を脱いで、鑑賞スペースへと進むと、そこは真っ白な空間。

入口以外すべて真っ白で、そこにモネの作品が飾られていました。

しんと静かで目に入るものはモネの絵だけ。

重たい色調で描かれた睡蓮が白の壁によって際立っていました。

1枚1枚の絵画についてはよくわからないというのが正直なところですが、空間全体で楽しむことができました。

静かな場所なので、こどもには向かないかもしれません。

ウォルター・デ・マリアの作品は?

地下3階へと下りるとウォルター・デ・マリアの作品スペースになります。

が、私たちは行かず。

娘がカフェで機嫌を直してくれたのに、それをまた損ねるのもいかがなものか、ということです。

妻も安藤忠雄の建築を楽しめたし、母もモネを楽しんだ、それでいいじゃないかって結論です。

「極力負担をかけず、おとなの楽しみを最大化」という方針にのっとったってことですね。

このあとはミュージアムショップでお買い物して帰りました。

ここで娘ちゃんはお気に入りの一品を手にしましたが、それはまとめてお土産で紹介しようと思います。

投稿者プロフィール

皐月 悠詩
皐月 悠詩
1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。

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