ここ数年、キャリアについて考える時間が多くなっている気がします。
こどもが生まれるのを契機に、いままでより仕事の比重を下げ、プライベート(育児)に力を注ぐことを決めたのもその一環です。
監査法人に所属した会計士の仕事だけで生きていけるのか、生きていきたいのか
この講座の講師は「外資系投資銀行のエクセル仕事術」の著者熊野整さんです。
熊野さんはインターネット企業の事業マネージャーをやりながら、週末に投資銀行勤務時代に培ったエクセルの能力をいかしてビジネスの現場で役に立つエクセルスキル、財務モデル作成スキルなどを教えるセミナーを開いています。
これを熊野さんはパラレルキャリアと呼んでいます。
副業とはどう違うの?
熊野さんはこのセミナー講師の仕事を副業と定義はしていません。
というのも、熊野さんは副業=アルバイト的なものと思っているからです。
副業でよく挙げられるWebライティングとかデータ入力とかには発展性があまりなく、アルバイト感覚でお金を稼ぐくらいのものでしかないように感じます。
ではパラレルキャリアとは?
パラレルキャリアは「Aで身についたものをBでいかす、Bで身についたものをAでいかす」ということをより強く意識するものだとしています。
多分、自分の中でのコミットの仕方が変わるので、パラレルキャリアという言葉を使っているんだと思います。
熊野さんはいま、「Aで身についたものをBでいかす」という視点では、次のようなことをしているそうです。
インターネット企業の事業マネージャーという立場で作成した収益計画を使って資金調達をしているのですが、提示する相手(投資家だったり、金融機関だったり)によって、着目する点が違うということに気づいたそうです。
そのことを、収益計画作成のセミナー講師をするときに、見せる相手によって強調する部分を変える、という新たなレクチャーをできるようになったとのことです。
一方で「Bで身についたものをAでいかす」ということでは、受講生とのやり取りの中から自分がかかわったことのない業界の視点を吸収しているそうです。
業界によって収益計画の作り方が違うこともあり、自らの新しい計画作成の手法として取り入れることもあるとのことでした。
パラレルキャリアに向くのはプライベートを削ってもいいひと
最後に熊野さんはパラレルキャリアに向く人材として「プライベートを削ってでもやりたいひと」としています。
フルタイムで平日勤務して、週末にセミナーといった形ですので休みなしです。
パラレルに能力アップができる環境には賛同しますが、週末までそれに充てることはあまり考えたいとは思いません。
組織に属しながらで考えると、たとえばAで3.5日、Bで1.5日、週末は家族との時間みたいなフレキシブルな働き方ができるようになればいいのにな、なんてことも思ったりします。
Aにとってみれば1.5日勤務が減りますが、Bから得たもので埋め合わせができている、といったような働き方ができるようになりたいです。
投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
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