ヨシタケシンスケ祭り第一弾です。
妻がママ友から勧められたので「みえるとか みえないとか」を第一弾で手に取りました。
買った時期 | 5歳6か月 |
ハマった時期 | 買ってすぐ |
なぜヨシタケシンスケ祭り?
なぜヨシタケシンスケ祭り?なのでしょうか。
それは近く、『ヨシタケシンスケ展かもしれない』に行くからです。
この展覧会を楽しむために、ヨシタケシンスケ作品をたくさん読んでおこう、というわけです。
なのでお祭りなのです。
ちなみに『ヨシタケシンスケ展かもしれない』はヨシタケシンスケ初の大規模展覧会で、2022年4月9日~7月3日の会期で、世田谷文学館で行われています。
簡単な内容紹介
こちらは出版社のアリス出版のHPからの内容紹介です。
宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えないひとに話しかけてみる。目の見えないひとが「見る」世界は、ぼくとは大きくちがっていた。
『みえるとかみえないとか』のタイトルのとおり、みえる世界とみえない世界の対比なんですね。
説教くさくない
ヨシタケシンスケさんがどのような思いで、この本を書かれたのかは別として、端的にいうと、「目が見えない」ということについて書いた絵本です。
こう聞くと、目が見えないひとについて、見える側のひとへの啓蒙というか、説教じみた絵本になっていそうだなって感じるんです。
でも読んでみるとそんなことはなくて。
楽しい絵本のなかで、目が見えないというのはどんなことなのか、自然とこどもが考えられるような内容になっています。
ヨシタケシンスケさん本人が
子どもは楽しもうと思って絵本を手に取るので、啓蒙するような雰囲気は敏感に察知して、最初の2.3ページで「あ、これはもうだめなやつだ」って気づくんです。
と発売記念の対談でおっしゃっているように、細心の注意を払われている部分なんですね。
この部分が、ヨシタケシンスケさんの絵本が愛されている理由なんだな、と思います。
目が見えない世界に思いを
この本を読んでおとなの私が思ったことは、「生まれつき目が見えないひとにとって、見えていない世界がすべてなんだ」ということ。
見えていないからちょっとつまずきやすかったりするだけなんですよね。
別の生き物から見たら、その生き物が感じ取れる何か、人間が言う第六感みたいなものがあって、それがないから、その生き物からしたら不自然な失敗をしているかもしれない。
いるかが出す超音波だったり、犬の嗅覚だったり、人間が感じ取れない何かを感じ取っている生き物はいるわけで。
だから目が見えないことはかわいそうなことなんかではなくて、見えないからこそ感じ取っている“何か”はきっとあるだろうし。
センシティブな内容だけにうまくまとまりませんね(笑)
ただ、これまで以上に見えないという世界に生きているひとへの思いは強くなりましたよ。
まとめ
別に、盲のひとのために読みなさい、なんてことは思いません。
ただ、今後、いまよりもっと多様性が認められることが求められる世の中になるはずです。
そんな世の中で、目が見えないとか、耳が聞こえないとか、そういうことを“ただ違うだけ”と思えるように育つことは意味があるのではないか、そう思います。
最後は絵本の一節を抜粋して終わりたいと思います。
ちがうところを おたがいに おもしろがれば
いいんだね。
「みえるとかみえないとか」からの絵本拡大戦略
内容からつながれる良い絵本に私はまだであったことがありません。
なので、ヨシタケシンスケつながりで、私がいちばん好きな作品を拡大戦略で載せておきます。
それは「あきらがあけてあげるから」です。
詳しくはこちらの書評をご覧ください!
投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
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