第1作を読んで面白かったので、第2作も読んじゃいました。
結論から言うと第2作も面白かったです。
夫婦同心で捕り物
この「うちの旦那が甘ちゃんで」は、“ぼんくら”な亭主で風烈廻方同心(いまでいう警察官みたいな仕事)の月也と、小者という同心の相棒を務める沙耶が、夫婦で盗っ人を捕まえる物語です。
第2作は、江戸からスリが減っていることを端緒とした、誘拐事件の解決を図るもの。
スリが家族ごと誘拐されているのでは?といった事件を二人で協力して解決していきます。
ぼんくらだが市民から愛される月也と、明晰かつ度胸と愛嬌を兼ね備えた沙耶が解決に導きます。
心に残ったことば
いいぼんくらだ。理想の亭主といえなくもない。なんといっても女房の言うことにまともに耳を傾けるのだ。これはいそうでいてなかなかいないと言えた。
これは事件の解決を手伝う芸者・音吉の月也に対する評価です。
女房の言うことをまともに聞くというのは、どの時代でも女性からの評価が高いんですね(物語なので事実かどうかはわかりませんが(笑))。
ちゃんと妻のことばを聞く、というのは大事なことだと小説をとおしても教えられます。
おいしそうな料理が登場する
江戸時代の食料事情などをしっかり勘案して書いていると思いますが、当時の食卓を再現するような表現がそこかしこに出てきます。
妻である沙耶が作る食事がとてもおいしそう。
白魚を醤油とみりんと内藤唐辛子につけたものを用意しておいた。それを冷たい飯の上にかけて、大根おろしと梅干を添える。刻んだ葱をたっぷりかけて
食材こそ質素ですが、その当時に手に入ったであろう食材を駆使して、とにかくおいしく仕上げています。
読んだだけで、おいしいことが伝わってきます。
こんな部分にもこの小説の魅力があります。
まとめ
2作読んで面白かったので、3作目が出たら買うと思います。
というか、シリーズ読破すると思います。
時代小説だからといって肩肘張らずに気軽に読める小説です。
夫婦間のほっこりするやり取りや、ふたりが導く爽快な結末に、この上ない読了感に包まれることまちがいなしです。
投稿者プロフィール
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1983年5月生まれ。群馬県出身。
新聞記者のブラックな生活に疲れ、一念発起で国家資格を取得。
2016年11月からめろめろパパに。
世のパパたちよりも家事育児の割合の高い日々を過ごしています。
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